やさい日記

複線的人生の創造

2023-01-01から1年間の記事一覧

学びが消費されている時代の書道人口の減少

ユネスコの無形文化遺産登録に、日本として「書道」が選定されたと報道がありました。書が自分の生活の一部としてある身として、いいきっかけになればと思います。 新聞のなかで軽く驚いたことがありました。年に1回書に触れた人数が、平成22年530万人…

歴史と文化とおかねについて感じたこと

昨日は中国書の歴史講座を受けてきました。その雑談の中で、書が商品として売買されたのは明代だというお話がありました。書を売って生活をする専業書家が現れたのもそのころだと考えられているそうです。逆に言うとそれまでは商品としての価値はなかったと…

雲雀丘でも開催されていた「南一会」 小林一三らによる池田の画家・樫野南陽支援

小林一三は池田の画家・樫野南陽を支援していました。パトロンと文化の関係に興味があって、逸翁美術館に隣接する池田文庫に行って、いろいろと調べてみました。阪急文化研究年報という雑誌があり、そこに伊井春樹氏が「樫野南陽の南一会始末記」という論説…

久しぶりなので雑文で勘弁

ブログから遠ざかっておりました。沖縄にいって(一応シゴトで)帰ってきたらインフルエンザになったりでと、まあそんな理由です。 今週で創玄展の締め切りがやってきてしまいました。もっと書けたらよかったなあ・・・という後悔はありますが、いまの実力ど…

恵陸さんの巨大白菜をいただいて思ったこと

以前も書いたことがあるかもしれませんが、私の文芸のお友達に恵陸さんという方がいらっしゃいます。主に川柳を詠まれたりエッセイを書かれています。その川柳やエッセイを読ませてもらったりしながら交流を深めております。 恵陸さんは畑もやっていらっしゃ…

【読書記録】世界は贈与でできている(近内悠太著)

「世界は贈与でできている」(近内悠太著)。表現がとてもわかりやすいのに、内容が深いせいかなかなか理解が進まず二回目を読み直しています。ここで書かれている「贈与」の概念が生きていくのに大変重要な気がしています。 更生していきたいと思っている、…

なぜか説明できない衝動がわきおこったとしか言えません

宝塚・雲雀丘にある安田邸。大正10年建築で宝塚市の所有ですが、屋根が傾き朽ちて、天井に穴があいて空が見えるところもあるそうです。老朽化はげしく、維持していくにはもう待ったなしの状況です。 宝塚市も必死で運営してくれる事業者を探しているそうです…

現実から過去へさかのぼって宝塚・雲雀丘の安田邸について考えてみたい

阪急宝塚本線にある雲雀丘花屋敷駅。ここから徒歩2分のところに、大正時代に建てられた洋館があります。旧安田邸。400坪の広大な敷地に庭園とこの洋館が存在しています。しかし大正ロマンあふれる洋館が老朽化しこのままでは維持が難しい状態になってしま…

書道の練成会で一日書いてきました

先日は私が所属している浪速書道会の練成会にいってきました。練成会とは丸一日みんなであつまり展覧会の作品制作をして先生方に指導を仰ぐという会です。 練成会にいくのにまず荷物の準備が結構大変なんですよね。今回は創玄展に向けての制作なので、私の場…

【読書記録】金持ち父さん貧乏父さんを読んでみた

「アパート建築営業マンが不動産投資をしてみた」というブログを楽しく読んでいます。このブログ作者の本の虫さんが「金持ち父さん貧乏父さん」を紹介されていました。昔に読んだだけで特に実践もしていなかったのですが、改めて読んでみることにしたのです…

阿波座にある喫茶古月さんとの出会いとご縁

昨日の安田邸の話を周りにしはじめています。おもしろそうやん、と木材業界の友達が話を聞いてくれるので市内に会うことに。私も友もお酒を飲まないので、コーヒーを飲みながら会うのが基本です。どこかいいカフェや喫茶店がないかなとインスタで探してみま…

大王の石・竜山石の採掘場を見学させてもらいました

時間があきましたが、竜山石の採石場見学の続きです。朝は雨模様。友達からも雨だとぬかるんで厳しいかも・・・と連絡があったのですが、幸い天気は持ちました。JR宝殿で友達と待ち合わせをしました。 車で街中を走っていくと現場に到着。切り開かれた山がど…

竜山石採掘場見学に至った奇跡の道のり

本当に何がどこでつながるかわからない。人との再会や出会いがこんなに生活を彩ってくれるのかという経験をしました。古墳ファンなら一度は聞いたことがあるでしょう。兵庫県高砂産の竜山石。 石棺の材として人気ブランドだった竜山石。その竜山石が現在も採…

腰を据えていきるということ

3連休のお話です。土曜日は13時まで書道教室。3連休ということもありお休みの生徒もいたので人数は少なめ。少ない時は雑談もしながら、よりじっくり指導に費やせるので、それはそれで生徒も教える側もいい面があります。 書道教室を終えてから、大阪の天正寺…

犬養木堂記念館でみた木堂の書のすごさとは

家族が後楽園見学にいき、単身犬養木堂記念館へ。ずっとずっと行きたいとあこがれていた場所です。ただ次の予定のため兵庫に戻らないといけなくて、滞在時間は30分しかありません。 入口の門の横には巨大なクスノキの木がありました。これは木堂が第一回衆…

我慢の先にある至福のとき

どうしても犬養木堂(毅)に触れたくて、三連休の初日に岡山にある犬養木堂記念館へ行こうと予定していました。しかし前夜風邪っぽい?体調がイマイチな気がしてあきらめかけていました。 朝目覚めるとあれ?意外と大丈夫?という感じだったので、急ぎ出かけ…

お手本を書くということ

教室の生徒(大人の方)が創玄書道展へ出品されます。私の教室では初めてのこと。創玄書道展はいわゆる全国コンクールの一つのようなもの。まずは二科からスタートするのですが、サイズも大きく(約45センチ×145センチ)題材も書の古典からの臨書と決まって…

看板書きでは筆の選び方が大事だと思いました

昨日は依頼仕事の看板書きをしました。大きな看板なので家では出来ず、豊中教室でお借りしている豊中マルチレンタルスペースさんを時間借りさせてもらい制作しました。看板書きの依頼は2年ぶりくらいじゃないかな。 よく学校の入学式や卒業式で立て看板があ…

【読書記録】エッセイストのように生きる 松浦弥太郎さん

人気のエッセイスト、松浦弥太郎さん。エッセイだけではなく、暮らしの手帳やCOOKPADでも活躍されていました。弥太郎さんの新刊が出ていたので早速読みました。 弥太郎さんは私があこがれている、目標としている人です。もちろん社会への影響力や仕事の大小…

3歳から5歳になったつもりで

「3歳から5歳になったつもりでお話を聞いてください~」って聞いて、うお、これは難しいぞと思い、背筋が伸びました。この土曜日、寺子屋関西さんの偉人伝講座&古事記の輪読の会に参加してきました。 なぜ幼稚園児くらいのつもりで聞くのか、というのは、…

屋久杉の力が明治維新につながった!?

年内に仕事で沖縄に行く予定があります。琉球王国や沖縄戦の歴史を知って沖縄に行きたいと思い、沖縄の歴史に関する本を読んでいます。 一冊目は「琉球の風」。1993年のNHK大河ドラマです。主役は今話題の(?)東山紀之氏。私はみたことはないのですが、そ…

名湯宝乃湯(宝塚)の日帰り温泉は有馬温泉級の感動のお湯だった

身体のメンテナンスはここ数年気をつけるようにしています。例えば整体に月1回通い軸を整えてもらうとか、昼休みに歯磨きとデンタルフロスをして歯医者さんの定期健診にいくとか、などなど。 とはいいつつ、夜中のポテチやカップラーメン、ファストフードは…

なぜ歴史検定を受験しようと思ったのか

今年の目標の一つ。歴史検定(日本史)の受験、締め切り期限ぎりぎりに申し込みをしました。一昨年2級に合格。最終目標の1級です。なかなかハードルは高いと思いますが挑戦することにしました。 受験日は来月11月26日(日)で、あと約1か月です。2級…

纏向遺跡で最近発見された3世紀後半のあるものとは?

自分のブログを読み返すと、まあたわいもないこと書いているなと、改めて苦笑いしてしまいます。昨日なんてサバの塩焼きですから。たわいもないことが頭に浮かぶというのは、平穏な日々だということでもあるのでしょうが。 本業(不動産賃貸)のことからネタ…

昨日の夕飯はブリの塩焼きでした

少しずつ料理をすることに慣れてきました。まだまだ要領をえないのですが、最近少し自分なりに腕をあげたような気がしてうれしくなっています。夕飯の献立を考えるのがしんどかったのも、なんとなくパッと浮かぶようになってきました。 毎週水曜日に宅配で野…

今の季節アイスコーヒー?ホットコーヒー?コーヒー2050年問題とか

最近珈琲の話題をしていませんでした。みなさんはこの季節アイスコーヒーとホットコーヒー、どちらを飲みますか?日中はまだまだ暑く、夜は寒い、という不安定な季節ですね。 私は朝、豆を挽いて飲むのですが、今もまだアイスです。ホットでいれて氷を投入し…

西村屋本館で見た犬養毅(木堂)の書

今年の夏、城崎温泉の西村屋本館に旅行で行ってきました。160年の歴史がある西村屋さんには多くの歴史上の偉人が訪れていたようです。展示室が館内にあり、偉人の書などの物が多く飾られていました。 なかでも大変印象に残ったのは、朝食会場にも大きな「…

宋の四大家の書を学んでこなかった理由とは

書道教室の生徒の方が米芾の臨書を展覧会に出品したいということで、私自身も米芾の稽古を始めました。書道の先生としては恥ずかしいかもしれませんが、米芾の稽古をしたことがありませんでした。これもいい機会と思い学ばせてもらっています。 書を学んでい…

いま太宰の『人間失格』を読んでこう感じた

太宰治の『人間失格』。昔に読んだことがありました。その時はへえ、なんか心が複雑で大変そうな人だなあという印象なだけでした。明るい物語のほうが自分には読んでいて楽しいからいいよなあと思っていました。 早朝座禅会で佐々木住職のお話がきっかけで久…

座禅をしていて「ぼよよん行進曲」を思い出した

3連休みなさんいかがお過ごしでしたか?私は初めて宿泊座禅会に参加してきました。ひたすら25分を何セットか座禅をするという時間を過ごしました。本当は2泊3日のスケジュールだったのですが、初めてだったので1泊2日に短縮しました。 学びの多い2日…