やさい日記

複線的人生の創造

腰を据えていきるということ

3連休のお話です。土曜日は13時まで書道教室。3連休ということもありお休みの生徒もいたので人数は少なめ。少ない時は雑談もしながら、よりじっくり指導に費やせるので、それはそれで生徒も教える側もいい面があります。

 

 

 

道教室を終えてから、大阪の天正寺で行われている宿泊座禅会へ。本当は3日間の宿泊座禅会なのですが、途中参加もオッケーとのこと。その2日間で25分を12回ほど坐るのです。

 

 

 

胎児の姿勢の話が住職からありました。NHKで放映されていたもの。もちろん本来この動画の主旨はおなかの中の胎児がこんなにはっきりと映ってしかも動いているのがわかるということだったのですが。

 

 

 

胎児は4センチ。しかし腰をしっかりとすえてパンチをしたりキックをしたりしているのです。その腰の据わりが生まれてくると次第に失われてくる。その胎児の頃に出来ていた腰の据わりを今発揮しようというお話でした。

 

 

 

わずか4センチなのに全身を使ってパンチやキックがされる。これは全身をばねに使ってやらないとできないのです。力のこもったパンチやキックをするには腰を据えないといけません。胎児が出来たことを私たちは普段失っているのです。

 

 

 

背骨や腰骨を立てるとかから意識を離れ、力士の四股や立ち合いのような姿勢のまま座る。足の付け根で立つつもりで座る、これが座禅の姿勢になるということなのです。足で立ち、足で座る。それを貫くことが大事なのだと学びました。

 

 

 

自分を見つめるとか、呼吸を数えるとか、そんな必要はありません。ただ座る。胎児の姿勢のように座る。それだけです。しかしそれが頭で考えると難しくなってしまいます。腰を決めて生き抜く、いつでも立ち上がれるように座るだけなのですが。

 

 

 

今回は全然自分の中で腰が決まらず何度も態勢をいれかえたりしてもぞもぞしておりました。座りながら何度も相撲の立ち合いの姿勢のように腕を前へついてその姿勢のまま腰をゆっくり上げていき探りました。25分がとても長く感じられてしんどかったです。

 

 

 

 

夜はそばをいただき、22時前に就寝。翌朝5時に起きて作務などのあとおかゆをいただきました。そこから講話があり、また坐禅を計5回。この5回は前日より腰が据わった感じ。でもうまくいった理由は自分ではわからず。ただやはり長い時間座ると少し変わってくるなと感じました。

 

 

 

悩みはなくなりません。つらいこといやなことは座禅をしたからといってなくなるわけではありません。でも腰を決めていきていく、腰を決めた姿勢を貫いて今発揮することだけは失わずにいたいと思っています。

 

 

 

書も姿勢が大事。なかなかうまく伝えられていないのがはがゆいですが。私自身が学び中。

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