やさい日記

複線的人生の創造

【読書記録】わたしのコミュニティスペースのつくりかた

雲雀丘・旧安田邸の保存活用を考え動き始めてから初めて気づいたことがあります。建物は人がいて建物として成り立つということ。もう当たり前と言えば当たり前なのですが、そんなことすら知らなかったわけで。保存するには、人間が活用していかないと、保存する意味もなくなってくるのです。

 

 

 

場をつくる。そこに人が集まることを考えなければいけません。色んな人に相談をしたり話をするなか、一冊の本を見つけました。「わたしのコミュニティスペースのつくりかた」です。この本は実際に私設図書館のみんとしょ発起人と、建築家が共同して書かれたものです。

 

 

 

場づくりはハードとソフトの面がまず書かれていたのが印象的でした。建物を買ったり借りたりして始めるのがハード。特定の場所にこだわらずイベント的にやるのをソフト、そのように定義されていて、まずはソフト面から始めることをおすすめすると。確かに経験がないのに、大きな建物を購入したり運営したりはハードルが高い。

 

 

 

場づくりというとどうしてもハードばかりイメージしてしまいますが、いまはオンラインでも場をつくることができます。そういえば私の書道教室もいきなり建物を買って始めたということはありません笑 場づくりを続けれいればファンが自然とできて、その人たちがハードの場に来てくれるとも書かれていました。

 

 

 

ほかにも地域の文化複合施設をつくるというプロセスもすごく参考になりました。印象的だったのがリーダーが率先してアイデアを出してそれを実行していること。これも当たり前といえば当たり前なのですが、どうしても自信がもてず、どうしよう?みたいに仲間に聞いてしまうことがあります。

 

 

 

会社と違ってプライベートの時間で仲間も協力しているだけというスタンスですから、いや自分で決めなよって思うわけです。自分に実績がないとそういうふらふらした行動になってしまいがちですが、この筆者は一つ一つ自分でアイデアをだし、実行し、修正していっていました。また一から運営していくまでのプロセスが順を追って書かれていて、また収支計画も載せてありそれもなるほどと思わせるものでした。

 

 

 

ハード面としての旧安田邸は朽ちておりこれをハードとして再生するのは難しいでしょう。ソフト面で何ができるか。それを考えたとき「記憶として遺す」に舵を切ろうと思いました。場づくりの経験がない私にとってはまずはソフト、記憶として遺すという動き方をこれからしていこうと思います。

 

 

 

 

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