やさい日記

複線的人生の創造

なぜか説明できない衝動がわきおこったとしか言えません

宝塚・雲雀丘にある安田邸。大正10年建築で宝塚市の所有ですが、屋根が傾き朽ちて、天井に穴があいて空が見えるところもあるそうです。老朽化はげしく、維持していくにはもう待ったなしの状況です。

 

 

 

宝塚市も必死で運営してくれる事業者を探しているそうですが、改修だけで億単位かかるうえに、第一種低層住居専用地域のためできることも限られてくることから、なかなかここを修繕して(収益)事業しようという法人が出てきていないのが現状だそうです。

 

 

 

事業者が出てこない・・・ということで目を背けていてはこの大正時代の貴重な洋館が取り壊し、解体ということになり、二度と復活することはありません。そうなるとここにマンションが建ち、安田邸がありましたという小さなモニュメントが掲げられていくことになってしまいます。

 

 

 

そんなのはいやです。歴史と文化が価値になり、みんなの心の豊かさをうみ、未来へつながっていってほしい、そんな雲雀丘であってほしいと願っています。なんとか私が事業者として手を挙げる状況をつくりたい。

 

 

 

本当に多くの懐かしい友達がインスタやフェイスブックを見て連絡をくれます。うれしいことです。連絡もらう友達からは「なんでこれに関わろうとしているの?」と聞かれることが何回かありました。これ確かに重要な問いだと思うのです。私にとっても。

 

 

 

私が所属する不動産賃貸業の会社とも安田邸は全く関係がありません。私は安田さんの親戚でもなんでもありません。もっというと宝塚市民でもない笑 ただただ歴史と文化が好きな人間なだけです。事業や経営などもしたことありません。あ、書道教室は自分で運営していますけどね。でも「なぜかやらねばという衝動が沸き起こってきてね。」という説明を友達にしています。

 

 

 

大切なことはこの安田邸を更生していくビジョンだと思います。故安田敏子さんは「こどもたちのために」とおっしゃっていたそうです。遺す会の会長さんも、こどもたちのために活用していきたいんです、と言われていました。そんな思いもしっかり受け継ぎながら、次の100年につなぐための指針を掲げたいと思案をしているところです。

 

 

 

こんなとき人と話をすること、本を読むこと、新聞を読むことはインスピレーションを与えてくれます。目にすること耳にすることすべてがつながってくるように思えます。これはちがうな、こういう方向じゃないな、という逆の面から、その逆を探し当てることで指針が見えてきそうにも思えます。まだ漠然としていて言語化できていません。

 

 

 

山口周さんの著作にある考え方はいまのところ私の理想に近いように思えます。またCOTEN RADIOもそうです。実験的なあたらしい経済で、利回り思考では解決できない安田邸の運営をしていけないかともくろんでいます。不動産賃貸業のサラリーマンをしていてどっぷり利回りの世界に漬かっているはずなのにおもしろいですよね。またこのあたりもいつか書いていこうと思います。

 

 

 

書道も衝動の芸術かも!?

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