やさい日記

複線的人生の創造

天正寺の早朝座禅会に参加してみました

丹後半島の古墳巡りの理由について書こうと思っていましたが、初めて座禅会というのに参加したのでその話を。

 

なぜに座禅?と思われるでしょう。今年に入ってから姿勢に関心があり、ウォーキング講座に行ったり、整体でチューブを使った呼吸などをしてという話は以前に書きました。年がいっても背筋が伸びた人間でいたいから今のうちに身に着けておこうと考えたのです。

 

生きているといろんな問題が出てきます。それに煮詰まってどうしようかと思っていたところ、久しぶりに西田幾多郎の「善の研究」を読み直しました。難しい内容なので、その補足としてNHK「100分で名著」で「善の研究」の放送を購入し見直しをしたとき、西田幾多郎が禅に取り組んでいたという話がありました。

 

なるほど、禅か。武士道にも大きな影響を与えた禅。ずっと関心はあったし、いつかは触れてみる世界だろうなと思っていました。いい姿勢を身に着けたいというのと、諸問題が起きている、本当の自分とはなんだろうと考え始めている今、このときこそやってみるにはいいタイミングだと。とはいえ一人で出来るものでもありません。

 

10年以上前、寺子屋モデルさんがやっている偉人伝講座に参加したとき、会場がこの天正寺さんでした。その時に何度かお邪魔をしていて、佐々木住職が禅で姿勢を主に追究されていたことを思い出したのです。座禅を体験するなら天正寺さんに行こうと。

 

天正寺さんでは座禅会をたくさん開催されています。なんとなく早朝のほうが効果がいいかと思い、6時半から7時半まで行われている早朝座禅会に行くことにしました。そのあと会社に出勤するという流れ。朝4時半に起きて、眠い目をこすりながら、四天王寺前夕陽ケ丘へと向かいました。

 

参加者は5人。朝からこんなに来られるんだと驚きました。私が初めてだったこともあり、まず動画をみせてもらったのですが、それがなんと猫の寝返り。そして赤ちゃんの寝返り。要はこの猫や赤ちゃんが寝がえりをしている、その伸びのときが、もっとも自然な姿勢で、その姿勢で座るんだということでした。

 

背筋を伸ばすとか、丹田とか、そういうことではない。そうやって頭で考えたり、人間が決めたことに従うのではない。もちろん自分のありのままというのも、すでに人間である以上ちがう。それ以前の4本足で立って前を向いている動物の状態が最も自然な姿勢なんだと。いやあおもしろい。

 

いざ実践してみました。たぶん20分くらいを2セット。足がなんか痛いな、これいつまで続くかな、こんな姿勢でいいのかな?なんてもう次から次へといろんな意識がうかんできます。真剣になれていないですね。でも本当に自然な姿勢でただ座っているならば、どこか痛いなとかあれやこれや浮かんでこないのかもしれません。

 

2セット終了し、参加者が一人ずつ感じたことなどを話し、早朝座禅会は終わりました。私は動物の4本足で立っているときの姿勢をやってみたら背筋が伸びて気持ちよかったこと、相撲の蹲踞や立ち会いの姿勢が自然にかなっている気がするという話をしました。

 

日常もその姿勢で貫く。仕事をしているときも、スマホをいじっているときも。それが生活するということのようです。朝出勤まで時間が少しあったので、朝マックしながら、つらつらと思い返していました。とてもすがすがしい気分になって会社に到着。今日は簡単ではないですが、猫のように赤ちゃんのように座っていたいと思います。

 

天正寺さんのHPはこちらから。

 

書道の指導にもいい影響があるかな!?

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