やさい日記

複線的人生の創造

姿勢について

いつか書こうと思っていたことにようやく踏み込みます。姿勢です。姿勢というのは二本足の直立歩行の人間にとってとても重要な問題ですよね。書道でも書いている姿勢というのはやっぱり大事なのではないかと思います。

 

家族から姿勢が悪い、歩き方が変と言われていたのもあって、【歩き方をきれいにする】というのを今年の目標に決めました。そして年初にウォーキング教室を探して、体験に参加してきました。

 

まず立ち姿のチェックから。今までどおりの立ち方で立ってくださいと講師の先生から言われました。鏡の前で自分なりの自然で立ったのを先生がスマホで撮影し私にみせてくれました。

 

いやあ愕然としましたよ。こんな立ち方しているんだって。おなかが前に出ていて、背中はそっていて、肩をいからせていたんです。先生からその場で正しい立ち方の指導。まずはおなかをひっこめることから。

 

結局おなかが前にでているということは、腹に力がこもっていないということなんです。腹に力がはいっていないからだらしなく腹が前にでるわけです。丹田を軸にぐっとおなかを後ろ側に押し込みます。そして肩を楽にします。な、なるほど・・・。

 

「腹に力をこめる」という表現は、気合をいれている感じがありますよね。また「肩を怒らせる」という表現もありますよね。どちらかというと悪いイメージの言葉ですよね。結局のところ昔からある慣用句というか言葉ってやっぱりすごくて、「腹に力を込めて」「肩を怒らせない」その立ち方が人間にとってベストだということです。

 

また「背筋を伸ばす」ということを、私は背中をそることだと誤解をしていたことを知りました。背筋というのは丹田をひっこめたおなかのちょうど裏側にある場所で、丹田をひっこめることでその部位がぐっと伸びるわけです。それが「背筋を伸ばす」という言葉で表現されていたとは・・・。

 

後日この話を毎月通っている整体の先生に話をすると、立ち方歩き方なら指導しますよと言ってくれて、一本のストローのようなチューブをくれました。このチューブをくわえて息を吸い込むのを一日に何度かやってみてくださいと。これはプロ野球選手も使っていますよ、とのことでそれもやり始めました。

 

最初は本当に息が上手に据えません。でもコツはやはり丹田での腹式呼吸と、背筋を伸ばし、肩や背中をリラックスすることだったんです。半年くらい続けていて、だんだんとコツがつかめて、ちゃんと吸えるようになってきました。

 

ウォーキング講座とこのチューブトレーニングでかなり姿勢はよくなったと思います。もちろん歩き方も。というか本当にこれまで生きてきて、姿勢を正しくという言葉は何度も聞いてきたのに、正しい姿勢がなんなのかをちゃんとわかっていなかったということに驚きました。

 

年齢があがればあがるほど美しい姿勢、美しい言葉遣いは大事ですよね。きっと書道にもいい影響があるはずです。そして意識をおなかにためて、腹を据え、自然な姿勢で生きていきたいものです。

 

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