さて高砂の続き。石の宝殿へ向かうことにしました。山陽高砂駅でタクシーに乗りました。石の宝殿。日本三奇の一つと言われています。なんといっても巨石が浮いているんですから。
石の宝殿のある場所は神社になっています。生石神社。おうしこじんじゃと読みます。読めないですよね。タクシーの運転手さんに、石の宝殿までとおねがいしたら、あ、おうしこじんじゃですね?といわれ、え?はい?あ、そう読むのですか、というやり取りをしました。
生石神社について驚きました。御祭神がオオナムチとスクナビコナ。オオナムチはオオクニヌシの別名です。なんか今日はオオクニヌシにご縁があるなぁと勝手に思ったりして。
オオクニヌシとスクナビコナは協力して国造りをした姿の小さな神様です。古事記にも描かれています。その二人の国造りを証明するかのように、この生石神社も二人で石の宮殿作ることにしました。そのときに播磨で反乱が起きて平定にむかったため、途中になってしまったのが言い伝えの一つだとか。
明らかに人工的に切られたものですが、デカい、威圧感すごいです。たしかに池の上に浮いているように見えます。やはり生で見るとすごい。石の上には木が生えていてそれもインパクトありました。ここでもオオクニヌシにしっかりとお祈りをしておきました。
さてこの裏手を少し登っていくと、高砂市内が一望できる素晴らしい眺めの場所がありました。思い出の高砂球場も一望でき、球場で行われている野球の試合のアナウンスが聞こえてきました。
右手には竜山石の崖のように切り立った石切場が見えます。やはりすごい迫力。天気もよく風もあったので、しばらくここで一休み。
降りていくとなんと古墳もありました。竜山1号墳。竜山石で出来た石棺がむき出しになっています。7世紀、古墳終末期のものです。墳丘は崩れて形はわかりません。古墳まで見れてとても贅沢な高砂観光でした。
待ってくれていたタクシーに乗り、他に見どころがあればと聞いてみました。加古川に行けば聖徳太子ゆかりの鶴林寺がありますよ、とのこと。聖徳太子ファンの私としてはこれは行っとかないと!と思い、高砂駅でタクシーを降り、山陽電車で二駅乗り鶴林寺へ行きました。
鶴林寺のことはまた次回に書きます。思いついて行き先を変更して高砂にきていろんな収穫がありました。はからずも兵庫のオオクニヌシ巡礼になったのは自分の中でも楽しい出来事でした。