高槻の安満遺跡公園へ行こうと家を出ました。弥生時代の遺跡で整備されている公園です。行きの電車の中で古事記を読んでいたらオオクニヌシの話がありました。
オオクニヌシってとにかく試練が多いんです。これでもか!というくらいやってきて、しかも途中で何度か死んでいるんです。でも生き返る。そしてまた試練がやってくる。
それも人間の試練とは桁外れ。結婚したい相手の親がスサノヲだからそれはもう激しい。それでも逃げることなく、というより気負うことなくこなして、周りの協力を得つつ乗り越えるんです。
私も少し直面している課題があり、オオクニヌシのように立ち向かって乗り越えたいよなと思ったそのとき。安満遺跡公園じゃなくてオオクニヌシをお祭りしている神社に行ってみようかと思ったのです。
スマホで調べたら大阪の大国主神社が出てきましたが、うーん、大阪ってこういう日に行きたい気分じゃありません。自分の傾向としてこういう時って神戸や西に向かおうとするのです。
高砂に高砂神社というのがあり、そこがオオクニヌシとスサノヲを祭っているのが分かりました。よし、高砂へ行き先変更!と十三で京都線に乗り換えず、神戸線へと向かいました。
息子の高校野球の応援で高砂球場にいったことがあります。そのとき目にした断崖絶壁のような景色が見えました。これはなんだろう?とそのとき思ったままにしていたのです。
少し前に高槻の古墳を見に行った時、そこの石室に竜山石が使われていると聞きました。そのときに竜山石ってなに?と思ってネット検索をしたら、この高校野球の応援できたところが、まさにその竜山石の採掘場だったと知り驚きました。
そんないろんなこともあって高砂には行きたいと思っていたところだったのでベストタイミングでした。
山陽高砂駅から15分ほど歩き、高砂神社に到着。神社は松がたくさん生えています。能舞台もあり、世阿弥の謡曲の高砂に名高い相生松がありました。イザナキ、イザナミが、おじいさんとおばあさんに化けて、私達が夫婦の道をこれから示そうと告げたという言い伝えがあります。
もともとオオナムチ(オオクニヌシ)をお祭りしていたところ、疫病のはやった平安時代にスサノヲとクシナダヒメが国司の夢に現れ、この地に住もう、と言ったのがきっかけでこの二神もお祭りすることになり、疫病がおさまったということ。
目的であるオオクニヌシへのお参りとお願いを無事果たし、さて次の目的地である、石の宝殿へと移動しました。その内容は次のブログに書きます。