宮崎駿監督の【君たちはどう生きるか】をみてきました。ちょっとネタバレになるかもしれませんので、観に行かれたい方はここで閉じてください。
吉野源三郎の【君たちはどう生きるか】の漫画版を以前に読んでいたのですが、この原作の大きな主題の一つでもあるのが、
僕たちの意志が一つ一つ集まってこの世界を作っているんだ
意志を決めるのは自分、自分には意思を決める責任と自由があるというわけですね。逆に言えば、無意識に人に委ねて生きていると、それは魂が死んでいるのと同じだよってこと。
映画では主人公の眞人は大叔父からの誘いに自分で決断を下します。自分は悪意で石を使って自分をわざと怪我をさせたから、石を守る使命は果たせない、と。
君たちはどう生きるか、このテーマに対してジブリの映画も
自分の意志を大事にしよう
自分で決めなさい
そう言っているように思えました。
私は会社員では組織に属して、書道教室では自分で運営しています。書道教室はいろんな人の支えや助けの元、すべて自分の意志でやっています。
一方で会社員は組織の中にいて一見自由がなくやらされているように考えられなくもありせまん。自分の意志を100%貫くことは不可能です。
人に委ねて自分をなくしてしまったとしてもなんとかなってしまうのが会社員です。意志を殺して生き続けられてしまう、これが一番怖いことなんだろうと思います。
以前にも出光佐三の時に書きましたが、組織にあっても自分の意志をしっかりと持ち、それを根拠を持って伝え実行する勇気をもたないとなと思うのです。言われたまま生きてるだけなら心が死んでしまう。
原作では主人公のコペル君が、人間分子の関係、網目の法則と名付けた発見があります。これは人間も一つの分子で、それが繋がり合って世界を構成しているとコペル君はこう気づきました。
会社組織もこの網目の法則で、いろんな分子である社員が集合しています。その中で意志がお互いリンクしあいながら事業を行い世界を成長させていきます。
どんな人間であっても意志を持って社会や世界を構成していく。そこには思想や性別、社会的地位は関係ありません。自分の魂から産みでた意志を表現し生きていこう、これが映画君たちはどう生きるのかで伝えたかったことなんじゃないかなと思います。
原作のほうも読んでから、映画を見るともっと楽しいかなと思います。あと映画では古事記との関係をすごくかんじました。それはまた明日書こうと思います。
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