やさい日記

複線的人生の創造

春の展覧会に向けて書作品の制作を少しずつ始めました

来年の3月に開催される創玄展に出品する予定です。締め切りが年内ですが、時間のあるときに早めに制作を進めようとしています。9月は会の昇段級試験があり、私としては時間があるため、その間に制作を始めておこうとしています。

 

今回も漢字作品と近代詩文書作品と2点を出品します。毎回時間がかかるのは漢字作品です。近代詩文書はぱっとかけてしまうというか、逆にだらだら書いてしまうとうまくいかないことが多くいため枚数を書くことはしていません。

 

ということで漢字作品から。展覧会作品の制作で肝になってくるのは、どういう言葉や詩文を選ぶかです。今この時の心情にあったものであり、また作品として見栄えがいいもの、それらを総合して考える必要があります。

 

何点か候補を挙げて、私が最終的に選んだのは

 

「龍帰春雨細 虎嘯晩風雄」

龍は帰りて春雨補足 虎は嘯いて晩風雄なり

 

中日ドラゴンズファンの私としては「龍」が入っていることも選んだポイントになりました。そんなこと?と思うかもしれませんが、はい、そんな感じで探したりしています。

 

また阪神タイガースの「虎」も入っていて、今季優勝に王手をかけていて、これもまたタイムリー。

 

そういえば子供の時に記憶ですが、龍虎という四股名の関取がいましたね。「龍虎」というのは対比されることが多いのでしょうか。まあ最近プロ野球で龍虎がしのぎを削っている様子はあまり見えませんが・・・。

 

今回も行草体(行書や草書の字を組み合わせたもの)で挑戦します。字典を調べてどの書体の字をどのように当てはめていくか考えてみます。それをノートに鉛筆で書きだしあれやこれや考えてみます。

 

人によってはこの作業が好きという方もいますが、私はどちらかというと早く書きたい派。すぐ書くのではなく草稿をしっかり練るように言われることもありますが、書いていって初めて見えてくることもあるのかなと思い、あまり草稿に時間をかけないようにしています。

 

そんな流れで昨日初めて紙を広げ書いてみました。書いてみるとやっぱりこの字を使った方がいいとか、行間や字間をもっと取ったほうがいいなど、いろいろと考えることがでてきます。その都度修正して、また検証して、修正して。字の大小も考えます。

 

制作する前はちょっとおっくうだったりもします。それでもいざ取り組み始めると、もっと、もっととなって前のめりになっていきます。これが書の制作の楽しいところかもしれません。

 

まだ時間がありますが、あまり時間がないかもしれません。日々の生活を送りながら、書以外の時間も大切にしながら、年末までに作品作りに没頭していきたいと思います。

 

自分の好きな言葉を書にするのは楽しいですよ!

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