やさい日記

複線的人生の創造

開発進む【うめきた】のさみしさをみた

先日木材業界の内輪での集まりがあったのですが、その時に「ピンはいくつ立ててもいいし、抜いてもいいし、新たに立ててもいい。」という話が出て、大いに納得をしました。

 

私自身何個かピンがあります。別に収入源という意味ではありません。経済ってお金だけではないはずですし、ポスト資本主義なんていう未来も模索していかないなかで、やっぱりピンは立てておきたいものです。生きる意味というと大げさですが、いつもピンを立てて深堀していったり、新しいピンを立てられるように好奇心持って生きていきたいものです。

 

そのピンの一つに会社員としての活動が私にはあります。生活するためのベーシックインカムとしての会社があり、その会社での活動の一つが不動産というわけです。ピンは好きなことに立てたいと思いますが、私好きなんですかね?不動産。それはいまもわからないです。でもわくわくはしないな。人間が作り出した幻想ではあると思います。ただ興味はあります。土地の歴史を知るのは楽しいし、これから未来がどうなっていくのかを想像するときは楽しいですね。

 

あ、ベーシックインカムという表現していますが、別にあきらめが混じっているわけではありません。日本男児たるもの魂が震える時間を過ごしたいので、会社員としての活動もまあそんな感じで動けたらいいなと思っています。会社という制限のなかの自由を模索する毎日です。

 

前置きがながくなりましたが、それにちなんで大阪梅田の開発地区を見てきました。うめきた2期と呼ばれる、グラングリーン大阪。高層ビルを建てる工事がどんどんすすんでいますね。

 

そんな工事の様子を見ていたのですが、感慨にふけってしまう場面がありました。このうめきた2期工事場所には梅田貨物線がありますが、これを地下化して、廃線にしてその地を開発するわけです。

 

偶然にもその貨物線を撤去している場面を見ることができました。クレーン車で線路と枕木をもちあげてトラックに載せていました。古い枕木が歴史の長さを物語っています。貨物線の開業は昭和3年ですから100年近くですね。

 

ああ、こうやって一つの歴史が終わっていくのか・・・と思いましたね。その奥では高層ビルの工事がどんどん進んでいます。近代的な建物がたっている一方で、役目を終えたものは退場していく。なんか諸行無常というかなんというか。

 

私の近くには数人の男性がその風景を見ていました。みなさんどんな思いでこのシーンを見ていたのでしょうかね。私は何とも言えないさみしさを覚えていました。

 

工事が完成してグラングリーン大阪が完成したらきっと景色ががらっと変わるのでしょう。そしてたぶん私もこの貨物線の風景を忘れてしまうでしょう。それも普通のことでしょうね。緑の多い地域になるでしょうし、たくさんの人が憩う場所になるのかな。

 

そんな感慨にふけりながらも、完成したときの風景は楽しみだなと思っています。