くすのき書道教室ー兵庫県川西市ー

墨の香りx木の香り/ひとりひとりを丁寧に、少人数の書道教室

書き初めを仮巻仕上げしました

もう12月ですね。書道教室は16日(土)が年内最後のお稽古です。

 

小学生の生徒さんは書き初め作品を書きあげました。最後の1枚で渾身の出来栄え、思わず拍手!

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さてこの書き初め作品を掛軸にしようと業者さんに相談しました。

 

書き初めは八つ切りの書道紙を使っています。半切の1/4サイズ。このサイズでも表装してもかかる手間は同じなので4、5千円と半切並みの費用がかかります。

 

お習字の展覧会でよくみられる仮巻だと、2千円くらい費用がかかるのに、仕上がりがいまいちなので、お受けしていないとのこと。

 

結論から言うと、「仮巻」を私が仕上げるということになりました。

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「私、不器用なんですけどできますかね?」って業者さんに聞いてみたら、「大丈夫、できます。」ときっぱり言い切られまして、やるしかない。

 

まずは作品のしわのばし。アイロン台に新聞紙をしいて、そのうえに手ぬぐいを置きます。そして作品を裏向けておき、霧吹きでたっぷり水をふくませます。

 

少し時間をおいてから、アイロンで中心から外へゆっくりとあてていきます。確かに紙の折りしわ、墨で収縮してしまったしわが綺麗に取れました。

 

そして作品がしっかり乾いたのち、仮巻に貼ります。

 

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(仮巻の画像は書遊ネットから引用しました)

 

仮巻に作品をべったり貼ってしまうと、巻き取るときに作品が引きつられてしまい、破れかねないです。それを防ぐために、作品上部に遊びを持たせる必要があります。

 

和紙を短冊状に切り取り、作品の四隅にのりづけします。(作品を上、和紙を下)和紙にのりづけをし、下をまず仮巻に止めます。そしてその後上の部分をのりづけします。

 

完成。

 

少し四隅にはった和紙が長かった気もしますが、仮巻を巻き取る際にも和紙がたわんでくれて、作品はしっかりと守られていました。

 

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年内最後のお稽古で生徒さんにお渡しします。ぜひお正月にはおうちで飾ってもらえたらいいなあと思います。

 

書き初めの練習をしたい!というご希望ありましたら、16日(土)体験にお越しください。お気軽にお問い合わせください。

 

最近は星にまつわる句や歌を書いています

 

たのもしい人間へ

冷え込みがきつくなってきましたね。

 

お稽古の朝、薪ストーブにオーナーさんが火をいれてくださいました。


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2階のギャラリーでは足元からやわらかいあたたかさが伝わってきました。木の空間ならではの冬の温かさです。

 

書道で使った反故紙を火の中にいれると、火が大きくなり、薪にもしっかりと火が伝わりました。書き損じた紙が教室の暖房に貢献したと思うとおもしろかったです。

 

教室では小学生のお子さんや大人の方がゆっくりと書を楽しんでいらっしゃいます。休憩もなしに真剣にされているので、しんどくないのかなとこちらのほうが気になります。「ご自分のペースでやってください」とお伝えしますが、書と向き合うと集中するんですね。

 

小学生の生徒さんにはひらがなや漢字を練習した後、大きな紙に思いっきり筆で好きなものを書いてもらっています。筆を使うこと、墨を使うこと以外は自由に書いてもらっています。お稽古によって紙を変えたり、筆の種類を変えたり、朱墨をつかったり、淡墨(濃く磨った墨に水を入れて色を薄めた墨)をつかったり、日によっていろんな体験をと考えています。


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なにげなく引いた一本の線がかすれたり、筆の毛先がねじれたりして、とても面白い表情になっています。これもアートです。

 

さて話は変わります。

 

子どもの成長とはなんぞやということについて考えていました。

 

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子どもがたのもしい人間へと成長するということ。

それが究極の目標だと思うのです。

 

 

賞をとればいい

勝てばいい

上手になればいい

 

それは大人の欲、子どもを通じて大人が自己実現をしているだけ。勝つこと、上手になること、賞をとることだけでは、たのもしい人間への成長ははかれないのかなあと思います。

 

それよりももっともっと大事なことは

 

☆その瞬間を一生懸命にやりぬくこと

(→自分は上手いとえらそうにふるまって手を抜くことが一番下手くそ!)

 

そしてそのうえで

 

☆思いやりがあること

☆いたわりの気持ちがあること

☆何がまっとうで、何が正しくて、何が大切なのか考えられること

 

それを意識して信念をもって生きる大切さを、ずるいことはなるべくしないでひたむきに生きることを、私はこれから関わっていく子どもたちに伝えていきたいな・・・

 

と、カラムーチョ(お徳用サイズ)の1枚1枚を大切にいたわりつつ、一生懸命口に放り込んでいったのでした。

 

 

 

 

平成29年12月の教室日程


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こんにちは。

 

早いものでもう12月近くなりましたね。12月の教室日程です。

 

平成29年12月2日(土) 9時30分から12時30分

平成29年12月9日(土) 9時30分から12時30分

平成29年12月16日(土) 9時30分から12時30分

※最終11時30分までに入室ください。

 

16日が年内最後のお稽古です。

ワンコイン体験(500円)もいずれの日も可能です。

ご興味ありましたらいつでもこのブログからメッセージお待ちしています。

道具は全てありますので手ぶらでお越しください。

 

 

アートの秋

天気もいい日が続きましたね。ようやく秋が来た気がします。

 

アートの秋。アート作品や国宝を見てきました。

 

まずは宝塚てんてん

 

宝塚ガーデンフィールズ跡地にて行われています。ガーデンフィールズの跡地の風情を活かしたアート作品が並べられています。屋外にも作品が多数ならんでおり、何とも言えず調和して歩いて回るだけでもおもしろい。


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ラップのアート。このアーティストは高校時代部活の顧問の先生。透明なラップと緑色の風船。色のコントラストも面白い。何かを訴えかけています。

 

床に置かれたラップの配置の話をしていると、

「書の余白みたいなもんかな」

と言われました。なるほど、なるほど。


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ちいさな女の子が見ていたときに「ちょっと風船割ってみようか」と、先生がはさみで「ぱん!」と割りました。

 

「おお~」というみんなの声。それでもラップはそのままの姿をとどめ、風船だけが割れてしぼんでいました。おもしろい。


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「いつかコラボでも」と帰り際に声をかけてもらいました。

 

書は文字が強烈な意味を発します。透明なラップが持つ意味深さをぶち壊してしまうかな、と思うのですが・・・ラップと書のコラボはおもしろいな。いつか、やりたい。

 

日は変わり、京都国立博物館に行ってきました。

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 50分待ちでした。あーしんど。

 

書は「孔侍中帖」がありました。王義之の書を極めて精緻に写し取ったもの。他の展示は人だかりでしたが、ここは人も少なく、じっくり眺めることが出来ました。


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金印もよかったです。西暦57年に後漢光武帝が倭の国王に送ったもの。思ったより小さくて、2000年近いときを経てもぴかぴかに輝いていました。

 

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wikipediaより引用しました)

瓢念図。水墨画の名品です。これを見れたのがうれしかったです。禅の公案で、つるつるのひょうたんでつるつるのなまずを捕まえるには?という内容。上の文章は僧がそれぞれにその答を書き記しています。どんな回答を書いているのか気になるけどわかりませんでした。

 

優れたアートや名品を目に焼き付けたので今月も教室や書の活動すすめていきます。

 

平成29年11月の教室日程

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こんにちは。

 

平成29年11月の教室日程は以下のとおりです。

 

【平成29年11月】

11月11日(土)9:30~12:30

11月18日(土)9:30~12:30

11月25日(土)9:30~12:30

 

※11月第1週がありません。ご注意ください。

※11時30分までに入室ください。

※ワンコイン体験、11月も受け付けております。こちらからお申込みください。

500円で書道を楽しんでいただき、教室の雰囲気を感じていただけます。

kusushodo.hatenablog.com

 

どんな教室か興味のある方はこちらをご確認ください。

kusushodo.hatenablog.com

 

朱を入れるということ

雨が続いています。前回の教室も雨がしとしと降っていました。会場のはじまりの杜は少し葉っぱが色づいていました。


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皆さんが子供の時に書道習っていたら、赤の墨液で修正をしてもらったことがあると思います。

 

でも、直されることがイヤなことってなかったですか?ちらほらとそういう声を聞いたことがありますし、わかるような気がします。

 

私は、特に小さいお子さんの場合、朱を入れることを極力しないようにしています。せっかく書いたモノを直されてつまらなくなってしまうのはもったいないなぁという思いから。

 

書いたものに朱をいれて添削をしない代わりに、口で説明をするのですが、ちゃんと理解をしてくれて直そうとしてくれます。(ありがたいことです!)

 
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また、よく書けた作品は、赤丸や二重丸をいれることなく、きれいに折りたたんでクリアファイルに入れてもってかえってもらっています。できればおうちの方に見せてほしいし、少しの間でもいいのでおうちに飾ってもらえたらいいですよね。

 

もちろん花丸や赤丸がたくさんつけることでうれしく励みになるということはその通りだと思います。しかし他人(先生)から評価されることで自信をつけるっていうのはどうなんだろうって。

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私もそうですが人は日常生活は他人の評価の中で生きているといっても過言ではないでしょう。しかしそれに振り回されていると自分自身を見失ってしまうような気がします。本当は他人の評価なんて気にしなくていいはずなんだよなあ・・・。

 

だから、自分が丁寧に心を込めて書いたということ自体が、いい悪いの評価よりも大事なんだよって何とか伝えたい・・・。それはすごく難しいことなんですけどね。

 
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ホメる、そしてうれしくなる、自信がつく。その構図は間違っていないとは思うのですが、自分を信じるという本当の意味での「自信」をつけるには、また違うアプローチってあるんじゃないかな。

 

「ここはすごくいいね!」と瞬間的に口をついて出てくることがあります。キラリと光る1本の線やバランス、やっぱりあるんですよね。そのキラリだけは見逃さないで本人に伝えたいなあ・・・。

 

そして、機嫌を取るために思ってもいないことは絶対に言わない。それは大人に対しても、子どもに対してであっても、書の道を歩む「仲間」に対する礼儀だと思っています!

 

空をみあげてきました!

 

 

 

 

 

 

 

木の香りと墨の香り、自然につつまれて書を学ぶ

とにかく、静かなのです。書道教室にお借りしています、はじまりの杜。

 

土曜日はしとしと雨がずっと降っていました。

 

「本当にここは静かですよね、だから雨の音が響くんでしょうね。」と、生徒さんがおっしゃいました。

 

はじまりの杜は地元の兵庫県の杉をふんだんに使って建てられています。


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入ると杉のいい香りが気分を穏やかにしてくれます。香りは心に届きますよね。

 

オーナーさんの奥さんが教室に顔を出されました。

 

「うわぁ、墨のいい香りがしますね~」

 

私は杉の香りはするのですが、墨の香りって実はあまりしないのです。というか多分慣れていて鼻が効かなくなっているんでしょうね。

 


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そんなことを伝えますと、

 

「そうなのよ、私も木の香りって気がつかなくて。それと同じよね。」

 

木の香りと墨の香りが多分ごちゃ混ぜになっています。来ていただいた皆さんにはどんな香りが記憶に残るのでしょうか?

 

小学校1年生の生徒さんに絵を描いてもらいました。濃墨に水を足すと薄くなり、にじみが出て、面白い表情になります。そんな体験をしてもらいました。

 

いつも書いてもらった作品を持ち帰ってもらうのですが、なかなか乾かないのです。帰る時間になっても乾かないので、乾かして来週持って帰ることにしました。

 

十分乾く時間があったのになぁ、なんでかな?と考えていると、はっと気づきました。

 

木は呼吸をしています。外は雨が降っています。自然の湿気の中で、自然の材料で作られた紙と墨が、ゆっくりと乾いていっているのです。マンションの中にいるのとは違うのだと身をもって感じました。


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墨もしっとりと紙に入っていきます。

 

木の香りと自然に囲まれた教室に墨が溶け込んでいきます。なんとも言えない、非日常を私自身が感じることができて楽しいな。そんな気分でお稽古を終わりました。

 

次回は14日(土)9時半~12時半まで開講しています。少人数制ですがまだ体験など可能ですよ。

 

ちなみによく質問があるのですが、筆ペンのお稽古も可能です。やりたいことあればなんでも遠慮なくお伝えください。