やさい日記

複線的人生の創造

【珈琲部活動】大阪で最古の珈琲店平岡珈琲店の歴史をたっぷり味わってきました

さて、続きです。大阪で最古といわれている本町にある平岡珈琲店本町駅2番出口(階段は工事中なのでエレベーターのみ)を出て、3分ほど歩いて到着。道もわかりやすいです。

 

ドキドキしながらお店にはいります。ぱっと目に入ったのが、四国八十八か所めぐりの地図。私は近い将来自分の足で四国八十八か所巡礼をしようともくろんでいたので、この偶然にびっくりしました。

 

お店の人に聞いてみたら、ドイヒロアキさんのはがき絵展をやっているとのこと。八十八か所のお寺でハガキに絵を描かれたのを発表されているようです。「あそこにいらっしゃる方が描かれたんですよ。」と教えてくださいました。

 

『ドイさんに話しかけてみようかな…』と思ったのですが、お友達と会話が弾んでいるようだったので遠慮しておきました。ドイさんが帰られた後はがき絵をじっくり見させてもらいました。国分寺でお祈りをしている人の絵と、木々の向こうに五重塔がある絵が特に気に入りました。

 

ますます四国八十八か所巡礼に行きたくなりました。必ず実現したい。このはがき絵展をみてますます強く思いました。

 

さて百年珈琲と百年ドーナツというのを注文しました。とても飲みやすい珈琲でした。ドーナツも昔からのレシピのようです。おいしくいただきました。食レポはあんまり得意じゃないので月並みなことしか言えていませんが・・・。

 

私としては歴史を感じて珈琲をいただくという行為こそ満足なんです。もう頭の中は大正時代、戦前へと飛んでいくのです。楽しい。どんな人が珈琲を飲みに来たのか、店主がどんな思いでお店を開かれたのか・・・などなど。わからないことを勝手に想像して楽しんでいました。

 

創業は大正10年。100年超えていますね。もともとはこの場所ではなく、何度か移転をしているそうです。ホームページには初代・小川忠次郎氏の物語がのっていました。

 

もともと千葉の醤油問屋の家業をされていたのですが、醤油の商いで来た尼崎で定宿にしていた旅館「平岡」の娘さんと結婚します。家の跡継ぎも弟に譲ってしまい、婿同然で平岡家に押し掛けたようです。なかなか勇気のある実行力のあるかたですよね。おもしろい。

 

イカラで大正モダニズムを生きる忠次郎氏はその後諸々の商売をしていくなか、珈琲一本に絞ることになったようです。そして屋号は奥様のご実家の苗字「平岡珈琲店」とされたのもなんかいい話ですよね。それ以来この平岡珈琲店は暖簾を守り続けてきたそうです。こんな歴史がちゃんと語り継がれて残っていることがとてもおもしろいなあ。

 

百年珈琲と百年ドーナツをたのしんで、幸せな気分になりながらお店を出ました。四国八十八か所巡礼のハガキ絵展もよかったなあ。私も書のハガキを書き溜めて、どこか珈琲店で小さな展覧会とかしたいな。