やさい日記

複線的人生の創造

空港バスとのあれこれ

近鉄奈良から車で家に帰るときのことでした。宝来インターから高速に乗りましたが、空港バスが近くを走っていました。行先は伊丹の大阪空港。出発地は近鉄奈良。ほぼ私と同じルートです。

 

特に意識もせずに走っていたのですが、池田線にはいったころ。空港バスがぐーっとスピードを上げて右車線からどんどんスピードを上げていきました。3台分くらい前にいきましたので、ああ、行ったなあと思っていました。

 

大阪空港まであと10分くらいでしょうか。バスは基本ゆっくり走りますよね。なんとなくバスよりも遅いのもなんだろうと思いちょっと私もスピードをあげることにしました。

 

右車線に入りバスの後ろにつけました。するとバスが左車線によけました。するっとバスを追い抜いて左車線に車線変更しバスの前に入ったのです。この前に入るという行為があとで想定外の結果を生むとは想像もせずに。

 

大阪空港まであと数分。バスより先に出た小さな達成感。小さな勝利。大阪空港でバスは出ることを思うともう抜かれることもない。一緒に乗っていた家族に「勝負は勝たないといかんよな!」と言ったりしながらスピードを緩めて走っていました。しばらくずっと私が前。バスが後ろ。

 

大阪空港インター直前の豊中南インターが近づいたころ、想定外のことが起こりました。後ろにいたバスがすっと右車線に入ったのです。ぐっとスピードをあげて私の車を一気に抜き去ったのです!!え、え、まさか。こんなゴール直前に落とし穴があるとは!

 

私も右車線に入りバスの後ろを追いかけます。しかし追いつかない。でも大阪空港インターまではまだ少し時間がある。追い越せる!と思ったそのとき。バスは左車線に入り悠々と豊中北インターを降りていくではないですか。家族がいうには私の車を抜いていくときにバスはこちらをちらっと見ていったたとか。まさかバスがこちらを意識していたとは。まんまと相手の策にはまり油断してしまっていました。何たる失態をば!

 

負けた。私は負けた。でもなんだろうこの爽快感。最後の最後私を油断させておいてさっと抜き去る。近鉄奈良から一緒に走ってきたバスに戦友のような気持ちと「おぬしやるな」という尊敬の念を持ち家路につきました。

 

※ちなみにカーチェイスをしているわけではありません。法定速度と常識のはざまでの攻防ですよ。