くすのき書道教室ー兵庫県川西市ー

墨の香りx木の香り/ひとりひとりを丁寧に、少人数の書道教室

星をかいていこう

家の中で黙々と書の稽古をしていると、私のなかの「魯山人」がこうささやきます。『宇宙に字を書け、砂上に字を習え』と。

 

 

(私は北大路魯山人が好きで折に触れては魯山人の書を眺めたりしています。このことはまたブログのネタにする日が来るでしょう)

 

『ああ、いかんいかん、籠ってばかりいては。空を見上げよう、星を見よう、月を見よう』と思い返すのです。

 

先日グランフロントのユニクロに行きました。ユニクロの中に蔦屋書店のPRなのか、本が並べてありました。何気なく目に入ってきた本がありました。おおっ、これはおもしろそうだ!と思いさっそく他の書店で購入しました。

 

 

星のエッセイと星にまつわる山口誓子氏の俳句をまとめた本でした。書かれたの昭和29年なので言葉遣いが少しわかりにくかったのですが、天文学の知識がなくても読めるのでとても楽しめました。

 

このエッセイを書かれた野尻抱影氏は冥王星の名付け親でもあり、生涯を通して星のロマンと魅力を語られた方で、「星の抱影」と呼ばれていたそうです。ネットによるとしょこたんの遠い親戚(?)にあたるらしいですね。

 

そうだ、私は星をみるのは好きだったんだ。って思い返してくれる一冊でした。

 

星がすきなら星にまつわる書もかこう。『星戀』にある山口誓子の星の俳句を自分なりに表現してみようと思っています。

 

書は自分の世界観を表現するものです。書は芸術なので『字面のいい言葉』を選んでしまいがちになるのですが、かく言葉に対する思いやこだわり、要するに書く人に世界観があったほうがいいのは間違いない。

 

私は木であったり、星であったり、自分の好きな自然に関連したことばを書きたいし、それが自分の世界観の表現につながるんじゃないかなって。私が書く木や星の書をみてくれた人が共感してくれるというのが、書を通じた最高のコミュニケーションだと思うのです。書に興味をもってくれなくても、木や星に興味をもってくれる、それでもいいんです。そういう書をつくっていきたい。

 

何をするにせよ、自分の軸があるほうがいい。私の書の軸は木であり星であったらいいなと。

 

さあ宇宙に字をかこう。空をみあげよう。

 

今日は中秋の名月、ですね。