くすのき書道教室ー兵庫県川西市ー

墨の香りx木の香り/ひとりひとりを丁寧に、少人数の書道教室

あいさつさえ出来れば生きていける

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墨を磨っていると墨の香りがたち、その合間に木の香りがほのかに漂います。絶妙な香りのコンビネーション。呼吸を整え心を落ち着ける瞬間です。次回は6月10日(土)9時半~12時半まで開講します。体験も随時可能です。お電話、またはメールフォームよりお申込みください。

☆6月の予定・・・6月3日(土)、6月10日(土)、24日(土)

☆7、8月は決まり次第アップします。

☆9月以降は基本的に第1、2、3土曜日の予定です。

 

 木x仏像を見てきました

最終日夕方ぎりぎりにようやく大阪市立美術館に見に行くことができました。木は日本人にとって神聖で祈りの対象でもありました。その木の命をいただき、仏像に命を吹き込む、そんな歴史が並べられていました。素晴らしいのはすべての仏像が360度どの角度からも見れること。ガラスケースに入っていない、生身の仏像も見れるというのは貴重な経験でした。


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ある仏像の顔をみたとき、『あ、これ◎◎君に似ているな』とひらめきました。一度そう思うと、『これは誰に似ているだろう?』なんて思いながら見て回り、『〇〇にめっちゃ似てる~~~』というのを発見して一人喜んでおりました。

 

時代が経るにつれて彫りの技術も格段に上がってきていました。でも私は素朴な仏像の方が好みでした。7世紀飛鳥時代の仏像はクスノキの一木造で柔和な豊かな表情が素敵でした。


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円空という江戸時代の仏師の作品も展示されていました。円空の特徴は技巧的すぎない素朴な彫り方。明らかに異質なその存在感はとても魅力的でした。

 

 円空は生涯に12万体の仏像を彫ったと言われています。そして全国を歩きながら悩める民衆に仏像を彫り与えたそうですが、心の素直な人でなければ頼まれても作らなかったそうです。(円空微笑み物語より)

 

そういう円空の人柄にもとても惹かれました。右は円空の刻んだ仏像の絵ハガキ。いつかどなたかに送ることになるかな?

 

あいさつできればそれだけで

昨年まで少年野球にかかわってきていたのですが、「あいさつの徹底」をとにかく取り組んでいました。一緒にやっていたコーチも「あいさつのできないチームが強くなるわけがない」と口を酸っぱくなるくらい子供たちに話していました。気持ちのいい挨拶や返事の出来るチームは必ず愛され応援してもらえます。そんなチームでありたいと思っていました。

 

少し前ですが昨年の少年野球チームスタッフ4名で飲み会がありました。そこであるコーチが「大人になってもあいさつできればそれだけで生きていけますよ。」と話されたのが大変印象的でした。「少年野球をやって月数千円であいさつを学べたら本当に安いもんですよね~」と。 

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子どもたちには個性があって、大きな声であいさつする子もいれば、はにかんだようにあいさつする子、それぞれです。おとなしい子が元気な子のようなあいさつを無理にする必要はありません。『あなたのことを大切に思っていますよ』という気持ちのこもった自分にあった自分らしいあいさつが出来るとすばらしいと思います。

 

野球も書道も同じだと思うのですが、うまくなりゃいいってもんではありません。やはり「人間」が大事です。土台の土台、基礎の基礎がしっかりとした人間であることが何よりも大切です。それが「思いやりのこころ」であったり、「あいさつ」です。そのうえで野球がうまくなる、字が上手になるなどの「能力」が加味されてこそ、よりたのもしい人間になっていくのだと思います。

 

子どもたちに贈る一生のプレゼントとは

吉田松陰は激烈な行動力や生涯であったことからともすれば怖ろしい先生だったかと思いがちですが、実際はとても優しいおだやかな人だったそうです。幼い生徒が塾から帰るときには「また来なさいよ」と言って鞄をかけてあげて見送りされたそうです。上下の隔てなく人に接することができる松陰先生の人柄が分かるエピソードですが、あいさつもそこに上下の区別があってはならないと思います。

 

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先生や先輩、上司、社会的にエラいと言われる人・・・そんな人にだけあいさつしているようでは、人間としてつまらないものです。後輩であっても、年下であっても、分け隔てなくあいさつしたいものです。それでこそ土台のしっかりとした人間になれるのではないかと思います。

 

道教室でも「あいさつをする」ということを徹底していきます。子どもの頃から習慣となって、あいさつがしっかりできるたのもしい大人になっていってほしいなと心から願っています。

 

そのうえで字をていねいに練習して、字を書くことが好きになっていってほしいと思います。そうやって自己を作り上げていって、自分の豊かな時間を生きていってほしい、と。

 

本来わたしたし大人が子どもたちにプレゼントできることは、そんな単純なことくらいしかないのでしょうね。そしてそのコーチが言ったよう、社会って本当は「あいさつさえ出来れば生きていける」シンプルなものかもしれません。学歴や能力、お金のあるなしではなくて、ね。

 

釣月耕雲