くすのき書道教室ー兵庫県川西市ー

墨の香りx木の香り/ひとりひとりを丁寧に、少人数の書道教室

墨のすり方

こんにちは。

川西市のくすのき書道教室です。

今日は墨の磨り方のお話です。

 

なぜ墨を磨るの?

墨汁でいいんじゃないの?と思われるかもしれません。

しかし磨った墨のほうが立体感のある(奥行きのある)出来になります。比較して横に並べてみると一目瞭然。やはり墨を磨って書いたものの方が「カッコよく」みえます。

磨るという準備もまた楽しいものですよ。手間暇かける楽しみというのもまた一興かと。

 

ゆるく磨りすぎるのは逆効果!しっかりと墨と硯を接地させよう

水を硯の丘(磨るところ)の部分に垂らします。ドバドバいれないように。

 

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墨を硯に垂直にするのと、傾けて磨る方法とあります。斜めに磨った方が硯と墨の接地面積が広くなるので斜めにする方が早く墨が磨れると思います。私は見た目墨が斜めになってしまうのがあんまり好きではないので垂直に立てて磨るようにしています。

 

丸く円を書くように磨る

前後に磨る

 

いずれでもよいと思います。私は丸く磨る方が好みです。前後に墨を動かすと出来上がっていない墨液が海に落ちてしまう可能性があるからです。

 

墨を磨るのは病人か子供がいいと言われるくらいゆっくりやさしく磨ることがいいようです。その方が墨の粒子が細かく磨れるようです。しかし矛盾していますが本当に弱く墨を回していると全く濃く磨れません。なので私は硯と墨がしっかりと接地していることを手に感じられるような強さで磨るようにしています。

 

墨液が出来上がる目安

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磨りはじめてしばらくすると油がにじんだように色が変わってきます。これがひとつの目安です。このような色になるまで磨ると海へ落とします。

 

あとはひたすら繰り返す

 

これを何度も繰り返します。水は少な目にいれるようにします。早く磨りたいと思うと水をたくさんいれ勝ちですが、我慢して少な目に。

 

磨れたら海へ。

 

私は20分~30分くらい磨って墨液が海にたまったらよしとします。ちなみに私はおおきな硯と大きな墨を使っているのでこれくらいの時間で30分程度はゆっくりかけるくらいの墨液が作れます。小さい硯と小さな墨だとここまで時間をかけなくても墨液は出来ますが、長時間書けるほどの量は作れません。書道を始めてしばらくたって墨を磨るのに慣れてきたら、大きな硯と墨を買うのも一つかと思います。

 

ネバネバに水を足して作ることも

少ない水で本当にネバネバになるまで磨って水を筆で混ぜ合わせて書く場合があります。この方が墨の粒子が最も細かくていい墨液が出来上がるようです。ただたくさん墨液が作れないのでたくさん書く場合は不向きかと思いますが、私はネバネバにして水で薄めて作るほうが好きです。この場合しっかりと水とネバネバを混ぜるのが大切です。

 

この磨り方はNG!

海に水をたくさんためてそこから丘へ墨で戻しあげて磨るという人もいますが、私はそれでうまく磨れた試しがありません。濃い墨が出来上がらないので私はこの磨り方をおすすめしません。

 

墨を磨って書道を始めてみませんか?

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月並みな言葉ですが…墨を磨ると心落ち着きます。墨の香りもいいですし、集中して墨をすると日常を少し忘れることもできます。そして墨を磨り終えてさあかきはじめようという瞬間は本当にウキウキします。

 

さあ、墨を磨って書道を始めてみませんか~??