やさい日記

複線的人生の創造

【読書記録】3つの世界 山口揚平著 プレジデント社

ずっともやもやしていたことが晴れたような気がします。キャピタリズム(資本主義)に恩恵を受けています。しかし社会を支えているエッセンシャルワーカーの賃金が低いのに、富裕層は余ったおかねを株式や不動産に変換しおかねを無意味に増やしている・・・…

書作品の詩文選びと作品づくりの流れ

書をやっていると1年に何度か展覧会に作品を出す機会があります。コンクールのような展覧会や、所属する書道会での展覧会。二つは違いもありますが、ことばをえらび、書にするということついては、同じ性質ともいえます。 書道の展覧会ではジャンルがありま…

【読書記録】わたしのコミュニティスペースのつくりかた

雲雀丘・旧安田邸の保存活用を考え動き始めてから初めて気づいたことがあります。建物は人がいて建物として成り立つということ。もう当たり前と言えば当たり前なのですが、そんなことすら知らなかったわけで。保存するには、人間が活用していかないと、保存…

人と建物の寿命が違うからややこしい

今朝の産経新聞。「モンテーニュとの対話」というコラムに思わず膝を打ちました。 「神事とは生者だけのものではない。継承してきた死者たちのものでもある。」 「生者のおごり」 私がうんうんと頷いたのはコラムの本旨よりも枝葉末節の部分なのでコラムの内…

JR畝傍駅の貴賓室が取り壊しの危機に

昨日の産経新聞夕刊。JR畝傍駅の貴賓室が老朽化で取り壊しの危機にあるとありました。 昭和15年に橿原神宮一帯で皇紀2600年の奉祝行事があり、JR畝傍駅はその玄関口となったそうです。皇室が休憩されたのがその貴賓室でした。昭和34年には今の上皇ご…

プライベート旅行で会社にお土産渡す?

弾丸1泊2日。以前から中日ドラゴンズのキャンプを一度見てみたいと思っておりました。キャンプ最終日にたまたま都合がつき、航空券も取ることが出来たので、沖縄まで行ってきました。 レンタカーを借りて空港から読谷まで約1時間。気温は25度。やはり暑…

やさいラジオを始めました

ご無沙汰しております。 急に思い立ってラジオを始めてみました。 radiotalk.jp ひとまずプロローグと言いますか、第1回目の予行演習的な感じで配信してみました。インスタで告知したら意外にも聞いてくださる方がいらっしゃって、メッセージや直接会ったと…

あなたは何のために書をやっているのですか?

価値ある建築物の活用を語る会と題して、建築や左官、材木を生業にしている仲間といろいろと語り合ってきました。 表面的、具体的な話というよりも、根底というか哲学っぽいというかそういう話でクールにでもハートは熱く盛り上がりました。生業は違えども根…

【読書記録】落日燃ゆ 廣田弘毅の胆力を学ぶ

城山三郎著の「落日燃ゆ」。この本を高校時代に読んだのですが、昭和史に興味を持つきっかけになったと同時に、こんな生き方ってすごいなと衝撃を受けた、思い出深い伝記小説です。 前回吉田松陰に触発されて「誠」という書をかきました。それをきっかけに「…

吉田松陰に触発されて書いた「誠」

新年の初作品はこちら!「誠」。はがきサイズの100x148mm。吉田松陰の本を読んで触発されました。たった一文字ですが、とても重みのあることば。松陰先生いわく、この誠は最高の一文字。この字をよく味わい、私欲ではなく誠に生きると誓ったときか…

1月も半月経ちましたがあけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。1月も半月経ちました。そろそろブログの更新もしていこうと思います。 以前も書いたことあるかもしれませんが、私は人の字が好きなんです。(自分のはあんまりだけど)その人が書いた字は唯一無二で、他の人には絶対にかけ…

学びが消費されている時代の書道人口の減少

ユネスコの無形文化遺産登録に、日本として「書道」が選定されたと報道がありました。書が自分の生活の一部としてある身として、いいきっかけになればと思います。 新聞のなかで軽く驚いたことがありました。年に1回書に触れた人数が、平成22年530万人…

歴史と文化とおかねについて感じたこと

昨日は中国書の歴史講座を受けてきました。その雑談の中で、書が商品として売買されたのは明代だというお話がありました。書を売って生活をする専業書家が現れたのもそのころだと考えられているそうです。逆に言うとそれまでは商品としての価値はなかったと…

雲雀丘でも開催されていた「南一会」 小林一三らによる池田の画家・樫野南陽支援

小林一三は池田の画家・樫野南陽を支援していました。パトロンと文化の関係に興味があって、逸翁美術館に隣接する池田文庫に行って、いろいろと調べてみました。阪急文化研究年報という雑誌があり、そこに伊井春樹氏が「樫野南陽の南一会始末記」という論説…

久しぶりなので雑文で勘弁

ブログから遠ざかっておりました。沖縄にいって(一応シゴトで)帰ってきたらインフルエンザになったりでと、まあそんな理由です。 今週で創玄展の締め切りがやってきてしまいました。もっと書けたらよかったなあ・・・という後悔はありますが、いまの実力ど…

恵陸さんの巨大白菜をいただいて思ったこと

以前も書いたことがあるかもしれませんが、私の文芸のお友達に恵陸さんという方がいらっしゃいます。主に川柳を詠まれたりエッセイを書かれています。その川柳やエッセイを読ませてもらったりしながら交流を深めております。 恵陸さんは畑もやっていらっしゃ…

【読書記録】世界は贈与でできている(近内悠太著)

「世界は贈与でできている」(近内悠太著)。表現がとてもわかりやすいのに、内容が深いせいかなかなか理解が進まず二回目を読み直しています。ここで書かれている「贈与」の概念が生きていくのに大変重要な気がしています。 更生していきたいと思っている、…

なぜか説明できない衝動がわきおこったとしか言えません

宝塚・雲雀丘にある安田邸。大正10年建築で宝塚市の所有ですが、屋根が傾き朽ちて、天井に穴があいて空が見えるところもあるそうです。老朽化はげしく、維持していくにはもう待ったなしの状況です。 宝塚市も必死で運営してくれる事業者を探しているそうです…

現実から過去へさかのぼって宝塚・雲雀丘の安田邸について考えてみたい

阪急宝塚本線にある雲雀丘花屋敷駅。ここから徒歩2分のところに、大正時代に建てられた洋館があります。旧安田邸。400坪の広大な敷地に庭園とこの洋館が存在しています。しかし大正ロマンあふれる洋館が老朽化しこのままでは維持が難しい状態になってしま…

書道の練成会で一日書いてきました

先日は私が所属している浪速書道会の練成会にいってきました。練成会とは丸一日みんなであつまり展覧会の作品制作をして先生方に指導を仰ぐという会です。 練成会にいくのにまず荷物の準備が結構大変なんですよね。今回は創玄展に向けての制作なので、私の場…

【読書記録】金持ち父さん貧乏父さんを読んでみた

「アパート建築営業マンが不動産投資をしてみた」というブログを楽しく読んでいます。このブログ作者の本の虫さんが「金持ち父さん貧乏父さん」を紹介されていました。昔に読んだだけで特に実践もしていなかったのですが、改めて読んでみることにしたのです…

阿波座にある喫茶古月さんとの出会いとご縁

昨日の安田邸の話を周りにしはじめています。おもしろそうやん、と木材業界の友達が話を聞いてくれるので市内に会うことに。私も友もお酒を飲まないので、コーヒーを飲みながら会うのが基本です。どこかいいカフェや喫茶店がないかなとインスタで探してみま…

大王の石・竜山石の採掘場を見学させてもらいました

時間があきましたが、竜山石の採石場見学の続きです。朝は雨模様。友達からも雨だとぬかるんで厳しいかも・・・と連絡があったのですが、幸い天気は持ちました。JR宝殿で友達と待ち合わせをしました。 車で街中を走っていくと現場に到着。切り開かれた山がど…

竜山石採掘場見学に至った奇跡の道のり

本当に何がどこでつながるかわからない。人との再会や出会いがこんなに生活を彩ってくれるのかという経験をしました。古墳ファンなら一度は聞いたことがあるでしょう。兵庫県高砂産の竜山石。 石棺の材として人気ブランドだった竜山石。その竜山石が現在も採…

腰を据えていきるということ

3連休のお話です。土曜日は13時まで書道教室。3連休ということもありお休みの生徒もいたので人数は少なめ。少ない時は雑談もしながら、よりじっくり指導に費やせるので、それはそれで生徒も教える側もいい面があります。 書道教室を終えてから、大阪の天正寺…

犬養木堂記念館でみた木堂の書のすごさとは

家族が後楽園見学にいき、単身犬養木堂記念館へ。ずっとずっと行きたいとあこがれていた場所です。ただ次の予定のため兵庫に戻らないといけなくて、滞在時間は30分しかありません。 入口の門の横には巨大なクスノキの木がありました。これは木堂が第一回衆…

我慢の先にある至福のとき

どうしても犬養木堂(毅)に触れたくて、三連休の初日に岡山にある犬養木堂記念館へ行こうと予定していました。しかし前夜風邪っぽい?体調がイマイチな気がしてあきらめかけていました。 朝目覚めるとあれ?意外と大丈夫?という感じだったので、急ぎ出かけ…

お手本を書くということ

教室の生徒(大人の方)が創玄書道展へ出品されます。私の教室では初めてのこと。創玄書道展はいわゆる全国コンクールの一つのようなもの。まずは二科からスタートするのですが、サイズも大きく(約45センチ×145センチ)題材も書の古典からの臨書と決まって…

看板書きでは筆の選び方が大事だと思いました

昨日は依頼仕事の看板書きをしました。大きな看板なので家では出来ず、豊中教室でお借りしている豊中マルチレンタルスペースさんを時間借りさせてもらい制作しました。看板書きの依頼は2年ぶりくらいじゃないかな。 よく学校の入学式や卒業式で立て看板があ…

【読書記録】エッセイストのように生きる 松浦弥太郎さん

人気のエッセイスト、松浦弥太郎さん。エッセイだけではなく、暮らしの手帳やCOOKPADでも活躍されていました。弥太郎さんの新刊が出ていたので早速読みました。 弥太郎さんは私があこがれている、目標としている人です。もちろん社会への影響力や仕事の大小…